襖に一発本番
2012年 08月 06日
今日はお仕事のご紹介です。
秋田県の土崎にあります、浄圓寺様の襖に書かせていただきました。
ご住職のご依頼は、
海に沈む夕日に見立て、“あ”と表現していただきたいとのことで、
“あ”には、以下のようなお気持ちがこめられていました。
1、太陽の光は、安心(あんしん)をもたらしてくれる。
2、阿弥陀様(あみださま)の頭文字であるということ。
3、言葉(50音字)の始めであるということ。
4、他で目にしない襖のデザインに、“あっと驚く”
ことで、会話のきっかけになればということ
また、あまり濃くない墨で書いて欲しいということ
このようなご希望のもと仕上っがた襖がこちらです。
襖自体が数百年近く、手直しをされ新しくされるのをきっかけに、
秋田で書というもので活動している私にとお声をかけていただいたのです。
ありがたいです、本当に。
そして、一発本番という緊張感。
“あ”
この一字にこんなにも深く向き合ったことは初めてでしたが、
このご依頼のおかげで、書道以外の知識が増え、
また精神的にも気持ちを締めて臨む機会を得ることができました。
何よりも、ご住職に喜んでいただけたこと。
これが私にとっては一番嬉しいことです^_^
ただ、最近は私にとって思いもよらないご依頼が増えていて、
ご希望の幅の広さに驚いています。
書道の技術はもちろんですが、
様々な期待に応えられるように、日々過ごしていきたいと、
改めて感じる最近です。
また、浄圓寺さんでは今後演奏会なども開かれる予定ですので、
またこちらでお知らせさせて頂きますね^_^